5年ぶりの舎監【玉丘寮】

 本校は、「農業を学びたい!」という熱い想いをもった高校生が県下全域から集まっています。そのため、学校に隣接する玉丘寮には全校生徒の約40%にあたる130名が集団生活を送り、親元を離れ規律正しい生活を送っています。その生徒の寮生活を指導するため、本校の教員が交代で舎監勤務を行うのですが、今年度は教頭である私もメンバーに入れていただきました。実に5年ぶりの舎監で、少しワクワク、ドキドキしている自分がいました。1年生は入寮して3週目に入り、緊張がほぐれ仲間と共に楽しそうに過ごしている姿が印象的で、順調に寮の日課をこなしています。2,3年生は寮役員を中心に、寮運営を主体的に取り組み、教員が何も言わなくても自分の役割を的確に果たし先輩としての姿を示してくれます。その姿は、とても頼もしく「玉丘寮の良き伝統を受け継いでくれているなぁ…」と嬉しく感じました。そんな、久しぶりの舎監をしていると3年生のある女子生徒が「先生、舎監勤務お疲れ様です!」と私に笑顔でブラックサンダーを手渡してくれました。わざわざ購買で自分のお小遣いを使って、私たちに感謝の気持ちを届けてくれたのです。私は、「なんて心の優しい生徒だ!」と胸が熱くなり、疲れが吹き飛ばされた気分になりました。ありがとう!!!私たち教員に対し、気遣い心遣いができる生徒たちを本当に素晴らしいと思いました。

 寮生の皆さん、集団生活は自宅とは違い不憫で、決して楽しいことばかりではないと思いますが、それを乗り越えれば必ず自分を大きく成長させてくれます。玉丘寮の大先輩である私が言うのですから間違いありません。どうか、寮生活を通じて「自律・誠和」の心を磨き、強く優しい人間性を育んでください。応援しています!