オーストラリア農業研修報告!
7月30日(火)~8月5日(月)にかけて令和6年度オーストラリア農業研修が行われました。新型コロナ感染症の影響により実に6年ぶりの開催です。4月以降生徒募集にはじまり生徒選考、事前学習などを積み重ねてきましたが、この度ご縁あって12名の研修生の引率者として参加させていただきましたので報告いたします。
研修先はオーストラリアでも北部に位置する「ケアンズ」という人口17万人ほどの観光都市です。日本は真夏ですが南半球のオーストラリアは真冬であり、朝の気温は15~20℃、日中は27℃ほどで湿度もなく非常に快適な陽気でした。研修のメインはケアンズ市街から約100kmほど離れたアサートン高原で3泊4日のファームステイ…それぞれの農家で受入れファミリーと生活を共にし農業体験等を行います。アサートン高原はケアンズ市街より標高が高いためさらに気温が低く、特に雨や曇りの日が続いたため日中は22℃ほどの気温で肌寒かったです。悪天候のため、予定していた農業実習が思うようにできなかったファミリーもあったようですが、一緒に料理をしたりドライブしたり、ファミリーと会話して非常に濃厚な時間を過ごしたようでした。生徒たちは、身振り手振りで英会話を楽しみ積極的にファミリーや現地の方々と交流しコミュニケーションを図っており、驚くほどにリスニング力が向上していきました。オーストラリアの農業はイメージ通り、日本の農業とは正反対で広大な農地での効率的な農業が展開されていました。「質より量」「小さなことは気にしない」といった一方で、スーパーや市場などで見られる農産物は日本とは大きく変わらない品質を保っているものもあり、食事も非常に美味しかったです。円安の影響もあり物価がここ数年で大幅に上昇しており、8年前に引率した時は日本と同じか少し高いくらいのイメージだったのですが、現在は1.5倍~2倍ほどになっていることには驚きました。例えばマクドナルドのハンバーガーセットが17ドル(約2000円)ほどしたり、コカ・コーラの500mlペットボトルが比較的安いスーパーで購入しても3.5ドル(約400円)します。野菜や果物などの食料品も軒並み日本の2倍ほどの価格でした。私自身も今回の研修を引率させていただき、様々なことを感じました。生徒たちも、日本から離れ日本とは違う文化、食事、農業の在り方など様々な気づきがあったに違いありません。また、逆に日本の良さ素晴らしさも感じたことでしょう。様々な情報が簡単に入手できる時代の中で知識は簡単に得られます。しかし実際に自分の五感で触れた気づきは一生の宝物になります。彼らの視野を大きく広げ、物の見方、考え方、価値観を大きく変えてくれる研修になったに違いありません。まだまだ報告しなければならないことは沢山ありますが、本当に素晴らしい学びを得られた研修となりました。詳細はインスタグラムをご覧ください。研修の開催にあたり、お世話になった関係の皆さま、研修の補助金をいただいたPTA会員の皆さま、加西市役所の皆さまに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
古い記事へ新しい記事へ